私のチャレンジ日記

脳出血の後遺症で少しハンデがありますが、色々とチャレンジしていきたいです!

自分のことを「好き」と言える最大のポイントって?~

前回の続きです。
その夜、マイナンバー繋がりで、また一つ出来事がありました。
今度は、母のことです。
私の兄が、「母のマイナンバーを知っていたら教えて欲しい」とメールしてきたのです。

 

 

2~3年前、兄が「母の『マイナンバー通知書』を持ってないか?」と訊いて来たことがありました。
私は、即座に「持ってない」と答えました。でもホントは「持っていた」のです…

 

そのことを素直に言えなかったのは、兄に不信感を持っていたからなのです。
母のマイナンバー通知書を兄に渡すと、「母のお金に何かされるかもしれない…」と思い込んで、反射的に「持ってない」とウソをついてしまったのです。

 

実のところ、役所の手続き関係は、マイナンバーの記入欄が多く、「お金関係」とは限らないのです。
今回兄が訊いてきたのも、母の高齢介護療養費を申請するのに、母のマイナンバーが必要とのことでした。

 

「マイナンバー」は、自分だけの秘密の番号。
実際そうなんだけど、『マイナンバー=お金関係』と思い込んでる私の観念に気づかされました。
そんな私の思い込みができてしまったのには、大きな出来事があったからなんです…

 

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今から8年前のことなんですが、私の長期入院中(8ヵ月間ほど)をいいことに、変な老人が寄生虫のように母にくっついていたのです。
そして、私の退院後に、母の通帳から大金(数百万)がなくなっていたことがわかりました。
私は、主人と銀行に行ったり、警察に行ったりしましたが、決めてとなる「証拠」がないので、その老人を訴えることもできなかったのです…
それに、私たち夫婦が騒いでるだけで、当の母はそうでもない…
温度差がありすぎたのです。

 

大金がなくなっていることを兄に話しても「知らぬ存ぜぬ」と言われてしまいました…(;_;) 主人が兄に、老人が実家に来ていることを話したこともあるというのに…
ちなみに、実家も、兄宅も、私宅も同じ町内なのです。

 

「知らないわけがないでしょっ!」と、私は怒り心頭でした。
今から思えば、兄は、要らぬ出来事に巻き込まれたくないというのが本音だったのかもしれませんね…

 


私が退院してから3年後、母が認知症で高齢者施設に入所になりました。今年で5年目になります。
今は、母の責任者は兄になっています。
とはいえ、私は兄への不信感を持ち続けていました。

 

先に書いた大きな出来事の件もそうですが、兄…いえ兄夫婦かな、二人とも「建前や体裁」に重きを置いてるところがあって、私はそれにずっと違和感を持っていました。
「建前や体裁」の人たちですから、小さなウソは当たり前のことで、それが傍目からすれば、見え透いたウソだと丸わかりでした。
だから、私も兄夫婦とは上辺だけの付き合いをし、私もたまにウソをついていました。

ウソというのは、軽いウソのことです。
例えば、「知ってるのに、知らない」とか、「行ったのに、行ってない」とか。
それから、腹を割って話さない、つまり「本音」を話さない…ですかね。

 

今さらながら思いますが、ウソは疲れますね…
真実じゃないから、そのウソを覚えていなければならない。
挙げ句に、辻褄が合わなくって、シドロモドロになる。
そんな情けない自分がイヤになるのです。「なんで私は、その場をうまく切り抜けられないのかと…」

そして、本当の自分を見失ってしまうのです…


兄は、母のマイナンバー通知書のことは、私が「持ってない」ことを知ってますから、2度目の今回は、「ナンバーを知っていたら教えて欲しい」とメールしてきました。

 

先に書いたように、ナンバーを知ってるどころか、ホントは通知書を持ってるのです。
だから、私の心がうずきました、ウソをついてるじゃないか!と…

 

兄から、変な老人のことを「知らぬ存ぜぬ」と言われて悔しかったのに、私も母のマイナンバー通知書を「持ってない」とウソついてるじゃないか…
一番嫌いな「ウソ」を自分でついてるなんて…

 

ウソをついたら、それを隠すためにさらにウソつくことになって、だんだん自分が苦しくなるんですよね…
苦しい思いはもうイヤ!

 

だから、もう母のマイナンバー通知書は、兄に渡そうと決めました。
そうなると、一度は「持ってない」と言った手前、「実は持っていた」といい辛い。

 

「何と言って渡そう…私たちの通知書と一緒に保管してたことを忘れてた〜と書こうか」…色いろ言い訳を巡らせました。
そして、ふと気づきました。
これって、完全に自己保身、自己防衛だよなと…

 

結局のところ、考えた言い訳は、単にウソの上塗りをしてるだけになると気づき、もうそのことから開放されたくて、正直に本心を書くことにしたのです。

 

実は、私が母のマイナンバー通知書を持っていたこと。
あの出来事から兄を信用できず、渡せなかったこと。
でも、今は兄が母の責任者なのだから、母のマイナンバーを渡す。

そんな内容をメールしました。

 

「なんだ、持っていたのか、ウソついていたのか」と兄に思われるかもしれないけど、本心を書くことで、もうウソの上塗りをしなくてもよくなったのです。
それに、母のマイナンバー通知書を保管するのは、私ではなく兄夫婦なので、これでやっと本来の保管場所に落ち着くことになったのです。

 

マイナンバーのことは、いつか兄に言わねばと思っていたんですが、まさか主人のマイナンバーカードの写真撮影の日と重なるなんてね…^^;
でも、これでやっと肩の荷が降りました。
私にとって、このことは、大きな「手放し」になったのです。

 

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「正直者は、バカをみる」そんな言葉を昔はよく聞きました。
たぶん、「正直」であることが命取りになった時代があったからなんでしょうね…
闘いや戦争があった時代は、本音を言うことが許されなかったのだから。
でも、もうそんな時代は終わったのです。
これからは、「正直者は、功徳を積む」 
そんな時代が来たのだと思っています。

 

私が思うに、自分のことを「好き」と言える最大のポイントは、ウソをつかないこと、つまり「自分に正直であること」だと思います。
ウソは自分の心を汚します。
自分の心の泉だけは、キレイでいたいと思いました。(^^♪

 

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