『50音マラソン』『を』~『をかし』の古典文学を理解するには⁉~
ただいま『わ行』をランニング中!≪わ・を・ん≫
今回は、『を』です。
『お』から始まる言葉なら色々ありますが、『を』で思い浮かぶのはコレしかないっ…笑
それは、『をかし』がつく古典文学の言葉です。
今回は、そのことについて書いてみたいと思います。
『をかし』が出てくる古典文学は?
私が『をかし』という言葉を初めて知ったのは、中学の国語の授業でした。
平安時代の女流作家、清少納言の『枕草子』の文章の一節に使われていた言葉で、現代語に訳すと「趣がある、風情がある」という意味になります。
中学生の私には『をかし=お菓子』しか連想できなくて、「『をかし』にそんな意味があるなんて‼」と、かなり印象に残りました。
『枕草子』の全文はかなり長いようですが、一番よく知られているのは、「春はあけぼの…」から始まる文章ではないでしょうか。
誰もが学生時代に『国語』や『古典』の授業で勉強したと思います。
これは、エッセイ集の一部で、四季を通して一日の中で風情があるのはいつか?を作者の感性で書き綴った作品です。
- 春はあけぼの (夜明け)…
- 夏は夜…
- 秋は夕暮れ…
- 冬はつとめて(早朝)…
『春はあけぼの…』入院中の思い出
もう20年ほど前のことですが、私が婦人科に入院した日に、同じように入院した患者さんがいました。
年齢も近かったので、二人で『同期の桜』だねと笑っていました。
手術を控えた患者同士というのは、同じ境遇だから分かり合えるところがあるんですよね。
ある日、彼女と「病院の屋上で朝日を見よう」と約束しました。
そして朝になって屋上に上がってみると、他にもたくさんの入院患者さんがいたんです。
その時彼女は、朝日を見ながら「春はあけぼの、ようよう白くなりゆく山際…」と春の章をつぶやいたのです。
そして、「夏は何だっけ?」と訊かれた私は、「『春』は知ってるけど、他の季節は知らないなあ」と答えると、すかさず近くにいた患者さんが、「夏は夜よ」と教えてくれました。笑
『枕草子』の「春夏秋冬」の文章は有名なんだな…と感じた出来事でした。
古典文学を理解するにはコレでしょう
もう一人、この時代の女流作家で有名といえば、『紫式部』ですよね。
『源氏物語』で有名な作者です。
この物語の主人公『光源氏』は、 たぐいまれな美男子で、数々の女性とのラブロマンスが描かれた文学作品です。
『源氏物語』は、高校の古典の授業で習ったんですが、当時は原文が読解できず、内容がチンプンカンプンで、外国語を勉強しているような気分でした。^^;
そんな時、友人が『源氏物語』をマンガにしたコミック本を貸してくれたんです。
作者は「はいからさんが通る」で有名になった「大和和紀」さんという方で、 タイトルは、「あさきゆめみし」というものでした。
古典文学の『源氏物語』はほとんど理解できなかったんですが、漫画になるとスイスイ頭に入ってくるから不思議ですね。
読むのが面白くて、休憩時間もマンガに没頭していました。
そのおかげか、私は定期テストで、クラスの最高点をとることができたのです。笑
本当にマンガさまさまで、理解できると古典文学も面白いもんだなと実感したのです。
私も、マンガになった『源氏物語』、『あさきゆめみし』が欲しくて、下記と同じ7巻セットのコミック本を大人になってから買いました。笑
『をかし』と言えば、昨日、手作りの『お菓子』でバナナシフォンケーキを作りました。(バナナが黒くなっていたので^^;)
ちょっとアレンジして、刻んだレーズンとラム酒もいれて。
写真は撮ってませんが、自分では満足のいく出来ばえでした。^^
さて、今晩の夕食は、どうしよう… そうだ、「春はあけぼの」で決まりました!
「夜は揚げ物」で、あじフライにしました。笑
なんか、『お菓子』といい『夕食』といい、作るものがダジャレになっていますね。笑
そう言えば、もう春だな~(^^♪
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