私のチャレンジ日記

脳出血の後遺症で少しハンデがありますが、色々とチャレンジしていきたいです!

介護者との向き合い~母を通して~

今日もどんより曇った一日でした。

気温は相変わらず低めなせいか、まだエアコンの出番がないのです…

扇風機の風だけで十分な日が続いています。

 

施設での母の様子

昨日は、久しぶりに母の施設に行って様子を見てきました。

施設のエレベーターから降りると、母はちょうど看護師さんに爪を切ってもらっていました。

その間、母の部屋の前で待っていたのですが、入口付近の壁には入居者の人達が書いた習字の作品が貼られていました。

母は昔から文字を書くのが苦手だったので、「ここには作品がないだろうな」と期待してなかったのですか、一つ一つ作品を見ていくと…意外にもあったのです‼

『寿』の一文字と母の名前が書かれた作品が。(まるで授業参観の親の気持ちみたい)

たぶん介護士さんが手伝ってくださったと思うのですが、母が習字を書くなんて⁉とちょっと驚きました。

 

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入居者の人の中には、色鉛筆で塗り絵をしてる人もいますが、ほとんどの人はただ座って居眠りをしています。(母は居眠り組…笑) 

重症な人は車椅子だったり、ベッドで寝たきりの人も…

部屋は病院のような4人部屋なのですが、寝るとき以外はみんな一ヶ所に集められて、職員さんが全員の様子を見ているという感じです。 

おそらく、みんなが自分の部屋に入ってしまうと、管理ができなくなるのでしょうね…

 

『認知症』の進み具合を遅らせるのは…

母は人に囲まれているせいか認知症の進み具合が穏やかな感じがします。

以前お世話になっていた私のリハビリの先生の話によると、先生の伯母さんも認知症で施設に入居されていたようで、伯母さんは個室を利用されていたらしく、認知症の進行が早いと言われていました。

私の母は経済上、 大部屋になったのですが、そう思うと認知症は人とのふれあいで進み具合が変わるのかなと思いました。 

 

施設のエレベーター内には「手を縛らない介護をしている」と張り紙がされていて、「世間には、そんな実情もあるのだな…」と 頭が下がる思いがしました。 

もう8年ほど前になりますが、亡き父が手術の麻酔から覚めた時、「せん妄」と呼ばれる意識が錯乱した父の姿を目の当たりにしたことがあるのです。

その豹変ぶりに自分の父とはいえ怖かった…

だから、正常な意識でない人を介護する大変さを身にしみて感じているのです。

 

母はありがたいことに、記憶がなくなるだけの認知症なので、職員さんにはかわいがられている方だと思います。

母のことを「お母さん」と慕って世話をしてくれる介護士さんもいたり…

入居者の人の中には暴言を吐いたり、奇声をあげる人もいるようで、介護士さんの怒鳴り声を聞いたこともあります。

この業界は、介護士さんが少ない職場なので、就職する間口は広い方だと思いますが、いろんなタイプの入居者さんがいるので、どう向き合うかが仕事を続ける上で大切なのかなと思います。


『介護』への認識が変わってきた

昔は、『親の面倒は子供がみるもの』でしたが、今はそういう風潮がなくなってきて、『親は親、子は子』という風に自分の人生を大事にする考え方の人が増えてきました。

とても生きやすい時代になったと思います。

 

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私も8ヶ月も入院したのですが、特に脳出血した時はほとんど病院のベッドに貼り付けでした。

毎日交代で看護師さんが面倒を見てくださったのですが、私もその方が気兼ねが少なかったですね。

もし大昔みたいに家族(私の場合は主人)が付きっきりで世話をしてくれていたら、私は気が休まらなかったでしょうね…

 

また、友人から聞いた話なのですが、彼女の知人が介護士さんで、自分の親の介護は他の介護士さんに任せて、自分は外で他人の介護をしていると聞いたことがあります。

理由は、「自分の親を介護すると、お互いに甘えが出るから」らしいのです。

親と子だと余計な干渉をしてしまうとこがありますが、他人だと距離を置いて付き合うことができますものね… 

 

昨日、帰り際、「もう帰るの…?」と寂しそうに母がつぶやきました。

「また来るからね」と私は言いましたが、この光景は私が子供の頃、母に保育所に送ってもらった時の会話に似ているなと思い出しました。

ホントに親子逆転ですね。 

 

昨日も母の元気な姿を見て安心しました。

来月はまた実家に帰らせてあげたいなと思っています。 (^^♪