『買い物依存』からの気づき~『断捨離夏祭り』の映像より~
前回のブログでは、『収納上手、節約上手』だったトレーナーさんが断捨離で変わられた話を書いてみました。
7人のトレーナーさんの断捨離前に共通していることは?
私も同じように「何だろう …?」と考えていたら、しばらくして、やましたさんがこのように話されていました。
「まったく自分を大事にしていない… 断捨離の門をたたく人のほとんどが、この状態にあるような気がする。自己肯定感、自尊感情がまったく育まれないまま、ここまで来てしまった。」と。
さらに、このように問いかけられていました。「こんなに、自尊感情にうとくなってしまった原因は何だと思いますか?」と。
そして、こう話されていました。
「それは、『モノ軸思考』だから。モノが自分より大事になっている。私たちは物を大切にしなさいという教育を受けてきている。物は確かに大事だけど、物が自分以上であるわけがない。人類の歴史が『モノ軸思考』だったから、そう傾いても仕方がない気がする…」
私も思うに、『モノ軸思考』は、誰もが生きてきた中で、親や社会などに自然と刷り込まれてきた意識なんだと思います。
物がない時代ならまだしも、現代は物があふれています。
100円均一や安価で手に入るもの、その上、ただでもらえる景品…
ちょっと油断をしていると、またたく間に物で埋め尽くされた家になってしまうでしょうね…
それを回復させるには、やはり自分で意識改革するしかないように思います。
『自分にとっての心地いい空間は、自分で作るしかない』
そう言い切れるのではないでしょうか。
『買い物依存』のトレーナーさんの話
「仕事は、学校という教育現場。
やりがいあるけど、とても多忙である。
若い頃は学級運営だけだったが、年を重ねるとそれ以外の仕事も任された。
だから、家は片付けられない。仕事は溜まっていく… ストレスも溜まっていった。
ストレス発散のために、夜な夜な『服・バッグ・靴』のオークションにはまってしまった。
高いブランドもオークションだと手に入りやすいから…
初めはダンボールを開けるのが楽しみだったが、 だんだん収納できる場所がなくなってきた。
そのうちダンボールを開けるのも嫌になって、 家中が開けていないダンボールでいっぱいになった。
そのダンボールから『イヤな気』が出ているような気がして、『盛り塩』をしていた。
「そこまでして買うか?」と思いつつも止められなかった。それが1年ぐらい続いた。
そんな時、息子といざこざになり、息子が大爆発をした。
その後は本が一冊書けるくらいの反抗が始まった。元々は素直な子だったのに。
そこで自分の買い物依存は終わりになった。
息子は食卓にも現れなくなり、自分が作る食事も食べてくれない。
そこで気づいた。
自分が一番大事なものは、物や仕事ではない。
家族が一緒に食事することが幸せなんだと。
息子は1000 km 離れた高校に進学して、ゴールデンウィーク に家族で会いに行った。
車の助手席でスマホを見ていたら、『断捨離』という広告が出てきてた。
すぐにDVDを購入し、特典の音声はその車の中で聞いた。
音声で心に響いたことは、
ガラクタを捨てれば、心のガラクタも手放せる
断捨離は、物理的なモノだけの片付けだと思っていたが、そうではなく、心の中の不要なものも手放せるというフレーズがとても腑に落ちた。
カウンセラーの友人がいて、「前向きに、あなたが明るくなれば子供もよくなるから」と励まされたけど、 家に帰るとまた元に戻ってしまう…
だから、やましたさんのこの言葉『ガラクタを捨てれば、心のガラクタも手放せる』を断捨離で試してみようと思った。」
その結果、子供がリビングに集まってきて、みんなで食卓を囲むことができるようになったそうです。
そして、断捨離をして気づくことがたくさんあったと語っておられました。
《問題は外(子供)にはなかった 。 問題は自分の中にあった。 》と。
今回、7人の断捨離トレーナーさんのビフォーアフターを聞いて、たいへん勉強になり、いい刺激を受けました。
まだまだたくさん話されていて、書ききれませんが、自分が印象に残った話をかいつまんで書きました。
最後に、やましたひでこさんが、このように締めくくっておられた言葉が印象的でした。
断捨離を知って、実践した人生と
断捨離を知らず、実践しない人生とでは、雲泥の差がある