『引け目の断捨離』~私の体験談~
結婚相手は『3K』のバブル時代
2回にわたって、断捨離講座で学んだ『引け目の断捨離』について書いてみました。
そういう私は『引け目』を感じたことがないかな?と振り返ってみると、ありました。笑
健常な時で、パッと思いついたのが、独身時代のこと。
特に20代はバブル期でしたから、学歴とか職歴などには、『引け目』を感じたことがありましたね…
この頃は、女性よりも男性には『評価』が厳しい時代だったと思います。
『高身長・高学歴・高収入』いわゆる『3K』がもてはやされた時代で、特にこの言葉は、「結婚するならこんな男性」の理想像でしたね。
それに、『家付き、カー付き、ババ抜き(お姑)』なんて言葉も流行っていました。
今となっては、もうそんな理想も泡となって消えてしまったけれど…笑
『幸せ』は人がくれるもんじゃない、自分が感じること
この時代の『結婚理想像』を改めて振り返ってみると、相手にばかり好条件を求めていますね…自分は変えずに。
運良くそういう結婚相手が見つかって、みんなから羨望の眼差しを受け、その後、幸せに結びついたのかは疑問です。
相手にばかり理想を求めると、それが叶わなかった時に愚痴ってしまうのでしょうね…
今でこそ、『相手を変えず自分を変える』という言葉が浸透しているように思いますが、私の若い頃は、「いかにして、いい相手に巡り合うか?」それは、『運次第』みたいな感じでしたね。
その頃は、みんな外にばかり意識が向いていて、自分に目がいってませんでした。
本当の幸せは、相手が幸せにしてくれるんじゃない、自分がそう感じることなのにね。
障害を負ってからの『引け目』は…
障害を負ってからの『引け目』はといえば、『人前で歩行器を使って歩くこと』…これに尽きますね。笑
昨年までは、人に歩く姿を見られるのが嫌で、ほとんど外出しませんでした。
というのは、私はまだ歩行器を使う年齢ではないし、歩く姿に好奇な視線が集まるのが嫌だったのです。
私の勝手な思い込みかもしれませんが、「まだ若いのにどうしたのかな?」「かわいそうに…」そんな心の声が聞こえてきそうでした。
私が今使っている歩行器は、私の身体の状態に合うようにリハビリの先生が選んでくださったものです。
歩行器を選ぶ段階で、「片方だけで転がすタイプのキャリーバックにしたい」と、私は先生に要望しました。
すると先生は、「そうしたい気持ちはとてもわかる 、わかるけどあなたの身体の状態には『歩行器』をすすめる」とはっきり言われました。
その時の私は、外目ばかり気にして、見栄えのいいキャリーバッグの方に気を取られていたのです。
「自分が安心安全に歩行すること」…それだけのことなのに、そんな考えは全く浮かびませんでした。
「どうしたら健常者っぽく見えるだろう…」その事ばかり気になって、自分が障害者であるということを隠したかったのです。
とはいえ、隠したくても「歩行器なしでは歩けない事実」は変わらない… ならば、事実を受け入れ、ここで思いを断ち切らないとエンドレスだなと思いました。だから、思い切って、歩行器を使うことにしたのです。
思い切って飛び込む勇気、それしかない。でもいつか『慣れる』
前回のブログで、ナビゲーターさんが自分の服装に引け目を感じて帰ってしまったという話を書きました。
それに対してやましたさんは、「他に興味があることで来ているのに、その興味を満たさなくてどうする、「えいやっ」ですよ!」と、ナビゲーター女性を勇気づけられていました。
やましたさんのおっしゃったことは、本当にそうだと思います。
私も今年になってから、歩行器で外出するようになりました。
ご近所を歩くのはまだちょっと抵抗がありますが、車で外出した時は、積極的に歩行器で歩くようにしています。
以前はうつむき加減で目線を下げていましたが、今は顔や目線を上げています。
ただ人の目は見ないようにしていますけど…(まだちょっと視線が気になるかな^^;)
人目を気にしたところで、 怪我をしてしまったら、痛い思いをするのは自分ですからね。
今となっては、「歩行器があってこそ私は安心安全で歩けるんだ」と思えるのです。(^^♪
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